前回ご好評いただいた、MIYOTA JAZZ PARTY Vol.2 を7月23日に行いました。今回も「音のいい、今のジャズを聴く会」、14枚の私推薦のCDを聴いていただきました。特別テーマとして、「リマスターは是か否か?」を掲げ、寺島靖国氏プロデュースによる 「For Jazz Drums Fans Only Vol.1 」を検証しました。私が連載しているジャズ批評誌に注目すべきCDとして取り上げたからです。寺島氏が選んだDrums 好きにはたまらない演奏のオムニバス盤で、勿論私も大変気に入ったからです。「リマスタリングが効いているのだ。手持ちのCDと聴き比べると、シンバルが効くように音をぐっと持ち上げている。これで原盤より更に面白くなった。賛否があるのを承知で言うが、《For Drums Fans Only》とあるのだから、企画意図が明確な分、商品作りとしてこれは〈正しい〉と私は思う。」これを読んだ寺島靖国氏が、自身が連載している、〈オーディオの総合月間誌 ステレオ〉の中で、応えて下さいました。「そうなのである。高域成分をぐいとばかり持ち上げているのである。〈中略〉してやったり、なのである。シンバルがうれしそうにさえずり始め、同時に中低域にいい影響が及んでシャープに、抜けの塩梅がよくなった。」私が思っていた通りでしたし、結果大成功していると思います。只,寺島氏も危惧しているのですが、オーディオファンには〈原音主義〉という言葉があります。〈音〉を〈いじって〉はいけないという考え方があるのですね。この〈原音問題〉を語りはじのると長くなりますので、ここではやめておきましょう。この件をぜひお客様に確かめていただこうと思いまして、リマスター盤VS原盤を実施いたしました。結果!私と寺島氏の考え方に賛同して下る方多数❗ホッと胸を撫で下ろした次第です。やはり、当たり障りのないものより制作者の意図がハッキリした商品のほうが、より魅力的だと思う方が多かったようです。他にも聴き比べを含め、ベースとドラムの際立った演奏を中心に聴いていただきました。次回は10月に予定しております。腕によりをかけて選んだCDおかけしますので、ぜひ!いらして下さい。
ジェニー ジャズ&オーディオ プロデューサー 藤田嘉明