音のいい今のジャズを聴く会、MIYOTA JAZZ Party Vol.3を10/29(日)午後1時に開催いたしました。台風による悪天候の中、リピーターのお客様を中心に11名御参加いただきました。少しづつですが和やかな雰囲気も嬉しく、ありがとうございました。今回メインにしましたのは、寺島レコードのAKIRA MATSUO TRIOです。
写真の通りCD2枚のアルバムです。青い方が従来の寺島サウンドでマスタリングされた物、もう1つはプロデューサーの寺島氏が現在ベストだと感じている音づくりのCDです。ガッツとパワーの今までのサウンドに比べ、ボーナスCDの方はぐっと音が締られ特にベースの存在感が格段に上ります。多少音量は減りますが、密度と立体感はこちらが上かと感じました。デリケートな感覚でありまた、リスニングポイントも限定される現象ですから、みなさんが同時に体感できる事ではないのです。そこがオーディオの醍醐味というものでしょう。このアルバムと今年のベストを競うと思われるのがG.PACZYNSKI TRIO です。
フランスのVincent Bruley による録音で、もう1つ私の好きなStefano Amerioのアルバムと三巴の戦いになるのではと思います。来春発表されるジャズ批評のジャズオーディオディスク大賞の結果が楽しみにしておきましょう。ボーカルは最近私がお気に入りのFools Rush In が入っている、Youn Sun Nah です。ドイツのACTレーベルでの4枚目のアルバム。韓国出身ですがヨーロッパを中心に活躍しています。情念のほとばしるような歌唱を見せる時もありますが、この曲はオルガンをバックにしっとりと聴かせるステキなバラードに仕上げてあります。すべてのアルバムを紹介出来なく残念ですが、機会があれば是非ジェニーにご来店いただきアバンギャルドのスピーカーで聴いていただければと思います。次回は3月に予定しております。2017年ジャズオーディオディスク大賞の発表になりますのでご期待下さい。
ジェニーコーポレーション株式会社 JAZZプロデューサー 藤田嘉明